2012年12月19日水曜日

愛でませう

先日、憧れていた方に・・・憧れていた美しい作品に出会うことが出来ました


皆さんの中にはご存知の方も多いかもしれませんね!布を裁ち、ご自身で
花びらの1枚1枚を染め、その花びらを使って作品を作り上げていく
「染の花」花職人の中村睦子さん




























広尾に彼女の世界観に溢れた素敵なお店があることは
どこかで見た記憶があり、いつか実際にお伺いし、手に触れてみたい♥と憧れていた場所


なあんて偉そうに語っている私ですが、白状してしまえば
睦子さんのお名前もお顔もハッキリとは覚えていなかった!


素晴らしいひとりの作家の女性が、彼女の高い美意識とその審美眼で選んだ
非日常的で夢のような美しい空間がそこにある!ということ

その女性は、高いプロ意識と妥協を許さない作品作りをし
その作品は高い評価を受け、多くの有名人の方や美を愛する方達に支持されていること

多くのメディアや媒体に彼女の作品が取り上げられていることなどなど


今回、何度かお店の前を通り、実際に拝見したいと願っていたところ
3回目にしてご本人にお会いすることが出来た!


睦子さんの作品の中でも、一番有名で一般的に知られている作品としては恐らく
沢尻エリカさんが明治神宮で行った結婚式の際、白無垢に合わせて
着用されていたあの真っ白いカサブランカのヘッドドレスではないかと思いますが・・・
































彼女の美しい顔立ちと、子猫のようにしなやかで自由に生きる女優としての
魅力を最大限に生かした素晴らしいデザインはまさしく彼女の為の作品
本当にため息が出る程美しかった!


そんな素晴らしい作品を生み出す花職人、MUTSUKO NAKAMURAの作品は
布を選び、裁断し、1枚1枚丁寧に染め上げ、それを重ねることによって生まれる
珠玉の芸術品


いつか手に入れられたら!と憧れていた作品を今回、短い時間ではありましたが
たっぷりと堪能し、そしてまた何よりも睦子さんとのお話が楽しかった♪


実はお店の前を通った時から私の目に飛び込んできたフェザーのヘッドドレス
それは睦子さんがヨーロッパを旅された際に入手したという世界に1点のヴィンテージ物
2色のピンクフェザーが交差しお帽子のような形を構築しているその作品は
売り物ではなく、彼女のお気に入りアイテムとして、お店の壁に飾られていたもの
(しかもそのヴィンテージにさらに手を加えたというこだわりの作品)


それを被りたい!欲しい!という私に
「あんた、コレが欲しいの?気に入ったの?これがいいのよね?」と何度も念を押し(笑)

「コレはね、私がむこうで買ってきたもので気に入っている物なのよ。
まあどうしてもって言うなら譲ってもいいけど、私は気に入らない人には譲りたくないの・・・
あんた被ってみてごらん!」

「あらっ!あんた似合うねえ!うん、すっごく良く似合ってる!うん・・・良い!!
似合ってるから譲ってあげてもいいよ。似合わなかったら絶対譲らないけど
もう私も年だから、少しづつ気に入った人には分けてあげようと思っているのよ。」

「じゃあコレはどう?コレも被ってごらん!」と次々に大事な作品を取り出し
貴重なコレクションの数々を試着♪


とにかく睦子さんのその気質とハッキリとした口調や姿勢は
どんなにストレートに表現しようと、それは暖かく、作品に対する深い愛情が伝わってくるもの


どんどんと出される美しい作品たちに、私の興奮度はどんどんと上昇し
とうとうお店の中で踊りだしちゃった!(笑)


それを見た睦子さんはニコニコと「あんた、面白いねえ!」と笑っていらっしゃる(^-^)


「私は美しいものが好きでね」と引き出しを開けて色々と見せて下さったり
作品作りをされる裏のアトリエまで入らせて下さったり、「何でも見ていいよ」と
優しい言葉をかけて下さったりと、すっかりと甘えてしまいました(*^_^*)


またその日の彼女のスタイルが素晴らしく、白髪のロングヘアを
ポンパドール風に少しふっくらとアップスタイルにまとめ
白をベースにしたトップと床に着くくらいの丈の白いロングスカート
それに最高級のミンクファーのロングストールを首にかけていらしたその姿は
若い女の子なんて到底太刀打ち出来ない気品と女性らしさに溢れた凛とした美しさ


アトリエの机の上に置かれたブラックカーフのケリーバッグは
恐らく長年愛用してきたであろう年代を感じさせるもの
ハンドル部分に小さな穴が開いていたり、レザーが擦れていたりと
美しい本物だけを愛する睦子さんの生き方そのものが現れているかのよう・・・


あんなに年季の入ったバッグを美しいと思えるのは、何よりもその持ち主の
生き方や姿勢が美しいからであって、それを持つ人自身がダメだったら
いくらエルメスのバッグとはいえ、そんな風には見えないだろうなあ・・・と
私も20代の時に手に入れたケリーと、そんな風に素敵に年を重ねていきたいと思う


結局そのピンクフェザーのヘッドドレスは譲って頂けることになったのですが
現在の私には購入出来ず、睦子さんが購入出来るようになるまで
誰にも譲らず待ってあげるから、その時にまたいらっしゃい!とおっしゃって下さり
現在、購入出来る予算の中で、花職人MUTSUKOの作品
カチューシャを選んで頂き、購入を決定!










































今回お話させて頂いて感じたことは、彼女の確固たる物づくりに対する姿勢と
この世の美しいものを愛でるその深い愛情


彼女の内側から溢れるようなエネルギー、そして自信と気品は
きっとそういうところから来ているんだと感じた、本当に素敵なひとときでした









































































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