2013年9月3日火曜日

忘れがたき女(ひと)

久しぶりに友人のイタリアブランドGalerie Lerique関連の話題を少し!

今年の1月、展示会の為、初来日をした友人ミルコの携帯に
午前3時頃イタリアから1件の着信が・・・

それは昨年、急死したイタリアのファッションジャーナリスト
アンナ・ピアッジの弟さんからの電話で、その内容はというと
アンナ亡き後、彼女が愛したファッションアイテムなどの遺品で溢れる
彼女の部屋の整理を手伝って欲しいとのこと







アンナ・ピアッジといえば、その独特のスタイルが多くのデザイナーや
ファッショニスタ達に愛され、尊敬され、ミラノコレクションは勿論のこと
各コレクション会場でカメラマンたちに囲まれるその姿は
もはや欠くことの出来ない名物のような存在となっていました


特に!カラーを多様した組み合わせのスタイリングやバランス感覚が素晴らしく
決して下品にならず、エレガントで洗練された着こなしはまさしく彼女ならでは!
多くの女性のお手本となり、また、ここ数年注目されてきた
カラーファーの扱い方においては、彼女の右に出る者はいなかった!



 
 
 









































そんなアンナは自国イタリアをはじめとするの若きデザイナー達を暖かく支援!
愛情を持って接し、多くの若い才能から慕われてきた存在でもありました
そして、友人ミルコもそんな若きデザイナーのひとりとして、携わってきた仲間でした


アンナが亡くなってからも、時々たまらなく懐かしむ瞬間が彼にはあるようで
(きっと私を含め、皆さんにも同じような経験があると思いますが・・・)
FBにその切ない想いを綴ってみたり、アンナとの思い出をつぶやいてみたりと
大切な人への想いが溢れる瞬間がありました
きっと彼にとって大きく深い印象を残して、旅立って逝ってしまったのだと思います


今週の(土)、いよいよ毎年恒例のVOGUE主催ファッションイベント
FNOが開催されますが、数年前、ラデュレミラノ店と
Galerie Leriqueがコラボを果たした際、アンナも姿を見せ、ミルコを激励!
大盛況のうちに幕を閉じたことも、彼にとって素晴らしい思い出となりました































さて!そんなアンナの功績を讃える回顧展がいよいよミラノの
Palazzo Morandoにて9月21日より開催されます!


弟さんからの依頼の通り、その為の準備にミルコも奔走中のようですが・・・
美しいアンティ-ク家具に囲まれた、主亡きその部屋には
数々の愛用品の中、Galerie Leriqueの転写プリントコレクションがその一角を飾り
二度と戻らぬ主の帰りを静かに待ち続けているかのよう・・・
































                           ↑ テーブル一番手前の転写プリントの作品



出品される展示品の中には、イギリスの帽子デザイナー
ステファン・ジョーンズが彼女の為だけに作製したヘッドドレスもあり
「絶対に内緒だからね!」とミルコが私にこっそりと送ってきてくれた(笑)
画像を見てみると、そのコレクションの素晴らしさは勿論のこと
彼女が高い美意識と審美眼を持っていたことを改めて再認識させられ
彼女のような存在が、ファッション界にもたらした影響を思わずにはいられません


いよいよ本格的なおしゃれを楽しむこれからの季節
アンナをお手本に、エレガントで優美な女性像を目指してみるのもいいかも♥
























































0 件のコメント:

コメントを投稿